政治への想い

　　経済のグローバル化や高度情報化、地球規模の環境問題、少子高齢化による国内人口構造の変容など、我が国は内外の劇的な変化に対応しなければならない歴史的転換期にあります。明るい将来を切り開くためには、古いしがらみを打破し、経済・社会・行政の仕組みを新しい時代にふさわしい制度に抜本的に改革する必要があります。

　　めざすべき方向性としては、中央集権から地方分権へ、行政主導から民力活用へ、そして経済成長優先から「心の豊かさ」重視への流れを挙げることができます。そうすることで、現在の仕組みの中では埋没してしまっている「地域力」や個々の「人間力」、そしてそれが融合した「市民力」が発揮され、活力ある地域社会を創出することが可能になります。そのような新しい考え方のもと、社会の絆を大切にしながら、地域社会を再構築しようという動きが全国的にも芽吹き始めています。

　　それぞれの地域が持つ歴史や伝統、地域文化、自然環境など誇るべき要素を見つめ直し、それらを活用することで地域経済の活性化や地域コミュニティの再生につなげる。また、若者や女性、高齢者、障がい者をはじめ全ての人々にまちづくりに参加してもらうことで、互いにしっかり手を携え、他者に対するいたわりの気持ちを持ち、助けあい支え合っていく社会を実現し、地域に温もりをもたらしていく。アイデアと実行力次第で、どんどんと活力ある地域社会を実現することができるのです。

　　吹田はいまでも豊かで素晴らしいまちですが、創意工夫を凝らし、皆様の力を結集させれば、さらに元気なまちになります。人と人、人と地域とのつながりの中で、誰もが自分の生きがいを持ち、個性や能力を十分に発揮することができる。そして、いつまでも夢を持ち語らいながら、活き活きと暮らすことができる。そのような活力ある地域社会を吹田のまちで実現していきたいと思います。

　　元気な吹田を創るために、皆様方のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。